Chap 4. 更年期と子宮内膜がん、エストロゲンの過剰03

体を知るほど疑問が湧いてくるのは私だけでしょうか。ホルモンバランスについて特集してから、更にその働き、その大切さに驚いています。

「この世の中に要らないものは一つもない、そのバランスが大事なのです」

これが長年のチネイザン修行の末たどり着いた考え、その意味をもう一度確かめました。

更年期になると女性ホルモンが減るのに、なぜエストロゲン過剰による病気になってしまうのかを疑問に思う方がいます。また、閉経するとエストロゲンの分泌量が減るため、子宮内膜症や筋腫の成長がとまることを期待していたのに、悪化してしまい悩んでいる方もいます。どう書くべきか色々調べましたが、肥満と子宮内膜ガンについての論文がありましたのでご紹介いたします。

肥満により子宮内膜がんの発生リスクが上がるのは,脂肪からの過剰な女性ホルモン(エストロゲン)生成が原因のひとつと考えられています。また閉経後は、肥満が乳ガンのリスクを高めます。それは、副腎がアンドロゲン(男性ホルモン)をエストロゲンに変えるためです。更に、プロゲステロン(黄体ホルモン)の低下を招き悪化させてしまいます。

プロゲステロンは,生理前にエストロゲンによる子宮内膜増殖を抑え,子宮内膜腺細胞の分化や間質細胞の脱落膜化を誘導します。このようなプロゲステロン欠乏は,子宮内膜増殖を促進し,前がん病変である子宮内膜増殖症や子宮内膜がんへの進行リスクを増加させることになります。

Reference 京府医大誌、澤田 守男

※ 肥満に伴い脂肪細胞ではアロマターゼや 17β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素(17β-HSD)によるアンドロステンジオン(⊿4A)からテストステロン(T)やエストロン(E1)を介した活性型エストロゲン(E2)が産生される.肝臓では,高インスリン血症のために SHBGの合成低下をきたすため,これによっても活性型エストロゲンが上昇する.以上のメカニズムで子宮内膜上皮の増殖が起こるため,がん化に繋がるものと考える。

http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/124/124-2/sawada02.pdf

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